世界中で大人気のゲーム「マインクラフト(Minecraft)」は、ただのゲームとしてだけでなく、教育的なツールとしても注目を集めています。
お子さんやご自身がマインクラフトに興味を持ち始めたものの、「いったいどんなゲームなの?」「どうやって始めるの?」「複雑そうで難しそう…」と感じているのではないでしょうか?
本記事では、初心者でも迷わず始められるように「マイクラとはどんなゲームか」「夢中になる理由」「身につくスキル」「遊び方・始め方」をわかりやすく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください!
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マインクラフトとは、ブロックで構成された広大な世界を探検し、資源を集め、建物や道具を自由に作成していくゲームです。
その魅力は、他のゲームにはない圧倒的な自由度の高さと、創造性を掻き立てるゲームデザインにあります。
自由度の高いサンドボックスゲーム
マインクラフトは、サンドボックスゲームというジャンルに分類されます。
サンドボックスとは「砂場」を意味し、子どもが砂場で自由に造形を楽しむように、プレイヤーは広大な仮想空間の中で決められた目的やストーリーに縛られず、自由に探索、建築、資源採集、戦闘などを行うことができます。
ゲーム内のほとんどすべての要素が立方体のブロックでできており、プレイヤーはこのブロックを壊して集め、再配置することで、思い描くものを無限に創造することが可能です。
例えば、壮大な城を建築したり、自動で農作物を収穫する装置(レッドストーン回路)を開発したりと、遊び方はプレイヤーの数だけ存在します。
世界で3億本以上売れた人気タイトル
マインクラフトは、2009年にスウェーデンのゲームデザイナー、マルクス・ペルソン(通称:Notch)氏によって開発されました。
その後、2014年にマイクロソフト社に買収され、さらなる進化を遂げています。
その人気は計り知れず、2024年1月時点で全世界での販売本数が3億本を突破し、世界で最も売れたゲームとしてギネス世界記録にも認定されています。
これは、単なる流行にとどまらず、ゲームの歴史を塗り替えるほどの社会現象となっていることを示しています。
PC、スマートフォン、各種ゲーム機など、ほぼすべてのプラットフォームでプレイできることも、その普及を後押ししている大きな理由です。
子どもがマインクラフトに夢中になる理由
なぜ、これほどまでに多くの子どもたちがマインクラフトに熱中するのでしょうか。
その理由は単なる「ゲームの楽しさ」だけではなく、子どもたちの根源的な欲求を満たす仕組みが巧みに組み込まれている点にあります。
達成感・探究心・仲間との体験が揃っていることこそ、子どもが長時間夢中になる大きな理由だと言えるのです。
自分だけの世界を創造できる達成感
マインクラフトの最大の魅力は、ゼロから自分だけの世界を作り上げられる達成感にあります。
一般的なゲームでは、開発者が用意したコースやシナリオに従って進めることが多いですが、マインクラフトには「こうしなければならない」という強制力がありません。
プレイヤーは広大な大地に降り立ち、自分の手で木を切り、家を建て、村を作ることができます。
自分の頭の中に描いたイメージを、ブロックを積み上げて具現化するプロセスは、積み木やレゴ遊びのデジタル版とも言えます。
苦労して大規模な建築物を完成させたときの喜びや、自分だけの秘密基地を作るワクワク感は、子どもたちに大きな自信と達成感を与えます。
終わりがないから探究心が続く仕組み
マインクラフトには、従来のゲームのような明確な「終わり」が存在しません。
これが、子どもたちの探究心を刺激し続ける大きな理由です。
ワールドはほぼ無限に広がっており、砂漠、ジャングル、雪原など多様なバイオーム(地形)が存在します。
地下深くには貴重な鉱石が眠り、異世界(ネザーやジ・エンド)への冒険も待っています。
また、定期的なアップデートにより新しいアイテムやモンスターが追加されるため、常に新しい発見があります。
「あっちの山には何があるんだろう?」「もっと効率的にアイテムを集めるにはどうすればいい?」といった尽きることのない好奇心が、継続的なプレイへのモチベーションを生み出しています。
友達との協力や競争が楽しめるゲーム性
マルチプレイ機能によるコミュニケーションも、子どもたちを惹きつける重要な要素です。
マインクラフトは一人で黙々と遊ぶこともできますが、インターネットを通じて友達や世界中のプレイヤーと同じワールドで遊ぶことができます。
一人では完成までに時間がかかる巨大な建築も、友達と協力すれば短時間で作り上げることができます。
あるいは、PVP(プレイヤー対プレイヤー)のルールで腕を競い合うことも可能です。
共通の目標に向かって役割分担をしたり、互いの作品を見せ合ったりすることで、ゲームを通じてコミュニケーションが生まれ、社会的なつながりを感じられる点も大きな魅力となっています。
マイクラを通じて身につくスキル
マインクラフトは「デジタル版のレゴブロック」とも評され、遊びながら様々な能力を育むことができるため、教育現場でも高く評価されています。
具体的にどのようなスキルが身につくのか、代表的な3つの能力について解説します。
創造力・空間把握力
マインクラフトでの建築は、頭の中にあるイメージを3D空間に具現化する作業そのものです。
何もない平原にどのような形の家を建てるか、どのブロックを使えばイメージ通りの色合いになるかなどを考えることで、豊かな創造力(クリエイティビティ)が養われます。
また、立方体のブロックを積み上げて立体物を作るプロセスは、空間把握能力の向上にも大いに役立ちます。
建物の構造を頭の中で回転させたり、見えない部分の構造を推測したりする力は、数学的な図形感覚や芸術的なセンスの土台となります。
論理的思考・課題解決力
マインクラフトには、スイッチや配線を使って仕掛けを作る「レッドストーン回路」という要素があります。
「レバーを引くとドアが開く」「日が暮れると自動で明かりがつく」といった仕組みを作るには、「AならばBになる」という論理的な手順を組み立てる必要があり、これが論理的思考力(プログラミング的思考)のトレーニングになります。
また、サバイバルモードでは「夜になるとモンスターに襲われる」という課題に対して、「家を作る」「武器を作る」「明るくする」といった解決策を自分で考え、実行しなければなりません。
限られた資源をどう有効活用するかというリソース管理も含め、実践的な課題解決能力が自然と身につきます。
コミュニケーション力や協働する力
マルチプレイで他のプレイヤーと一緒に遊ぶことは、コミュニケーション能力や協働する力(チームワーク)を育む絶好の機会です。
一つの大きな建築物を複数人で協力して作る場合、「誰が資材を集めるか」「誰が設計を担当するか」といった役割分担や、お互いの意見を調整する話し合いが必要不可欠です。
チャットやボイスチャットを用いて意思疎通を図りながら、共通の目標に向かって協力する経験は、社会生活でも重要となる対人スキルを向上させます。
マイクラでプログラミングは学べるか
2020年から日本の小学校でプログラミング教育が必修化されたことを受け、マインクラフトは単なる娯楽としてだけでなく、強力なプログラミング学習教材としても注目を集めています。
結論から言えば、マインクラフトはプログラミングの基礎を学ぶのに非常に適しています。
MakeCodeや教育版マインクラフトの特徴
マインクラフトでプログラミングを学ぶための代表的なツールとして、「Minecraft Education(教育版マインクラフト)」や「MakeCode for Minecraft」があります。
Minecraft Education
教育現場での利用を想定して開発されたバージョンです。
元素記号を使った化学実験ができたり、クラス全員で授業を行ったりする機能が備わっています。
この中には「コードビルダー」という機能があり、ゲーム内でプログラミングを行うことができます。
Minecraft Education については、下記の記事で詳しく解説しています↓
MakeCode for Minecraft
マイクロソフトが提供するプログラミング環境です。
画面上の「ブロック」をドラッグ&ドロップで組み合わせるビジュアルプログラミングに対応しており、難しいコードを書かなくても直感的にプログラムを組むことができます。
慣れてくれば、実際のプログラミング言語であるPythonやJavaScriptに切り替えて記述することも可能です。
学習目的に向いている理由
マインクラフトが他の教材よりも優れている点は、「プログラムの結果が、3D空間でダイレクトに可視化される」ことにあります。
一般的なプログラミング学習では、文字や数字の羅列を扱うことが多く、子どもが興味を持ちにくい場合があります。
しかしマインクラフトなら、「コードを実行すると、一瞬で巨大な壁が作られる」「エージェント(ロボット)が自動で穴を掘る」といった派手で分かりやすいフィードバックが即座に得られます。
「自分の書いたプログラムで世界が変わった」という成功体験が得やすく、失敗してもすぐに修正して試行錯誤できるため、モチベーションを維持しながら学習を継続できるのが大きなメリットです。
マインクラフトの始め方・遊び方
マインクラフトを始めるにあたり、最初に直面するのが「どの機種で遊べばいいのか」「どのソフトを買えばいいのか」という疑問です。
プレイ環境は多岐にわたり、それぞれ特徴が異なります。
ここでは、自分に合った最適な始め方を解説します。
デバイス別の選び方(PC・ゲーム機・スマホ)
マインクラフトは主に、PC、家庭用ゲーム機、スマートフォンの3つのプラットフォームで遊ぶことができます。それぞれのメリット・デメリットを理解して選びましょう。
- PC(Windows / Mac): 拡張性が最も高いのが特徴です。「MOD(モッド)」と呼ばれる改造データを導入してゲーム内容を大幅に変えたり、大規模な建築をしたりするのに向いています。キーボードとマウスでの操作が基本ですが、ゲームパッドも使用可能です。
- 家庭用ゲーム機(Switch / PS4・PS5 / Xbox): 手軽さと安心感が魅力です。特にNintendo Switch版は小学生に大人気で、コントローラーを使って直感的に操作できます。テレビの大画面で遊んだり、リビングで家族と一緒にプレイしたりするのに最適です。
- スマホ・タブレット(iOS / Android / iPadOS): 最も安価で始めやすいのがメリットです。アプリを購入するだけですぐに遊べ、場所を選ばずプレイできます。タッチ操作が基本ですが、Bluetoothコントローラーを接続して遊ぶことも可能です。
Java版と統合版の違い
マインクラフトには、大きく分けて「Java版(Java Edition)」と「統合版(Bedrock Edition)」の2つの種類が存在します。
これらは互換性がなく、異なるエディション同士では一緒に遊べない(マルチプレイができない)ため、購入時に注意が必要です。
| 特徴 | Java版 (Java Edition) | 統合版 (Bedrock Edition / BE) |
| 対応機種 | PC (Windows / Mac / Linux) | Switch, PS4/5, Xbox, スマホ, PC (Windows) |
| マルチプレイ | Java版同士のみ | 異なる機種間で可能(クロスプレイ) |
| MOD導入 | 自由度が高く豊富 | 制限あり(マーケットプレイスで購入など) |
| おすすめ | MODで遊びたい人、プログラミング学習、PC上級者 | 友達や家族と遊びたい人、初心者、Switch等のユーザー |
結論として、特定のMODを使いたいという強いこだわりがない限り、周りの友達と遊びやすい「統合版」を選ぶのが無難です。
※現在、PC版を購入すると「Java版」と「統合版」がセットになったパッケージ(Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC)として販売されているため、PCユーザーは両方入手できます。
Windows/Macでの始め方
PCで始める場合は、公式サイトまたはMicrosoft Storeから購入します。
- 公式サイト(minecraft.net)にアクセスする: Microsoftアカウントでログインします(持っていない場合は作成が必要です)。
- ソフトを購入する: 「Minecraft: Java & Bedrock Edition for PC」を選択し、クレジットカードなどで支払いを済ませます。
- ランチャーをインストールする: 購入後、インストーラーをダウンロードし、PCに「Minecraft Launcher」をインストールします。
- ゲームを起動する: ランチャーを立ち上げ、Java版か統合版(Minecraft for Windows)を選んで「プレイ」ボタンを押します。
※Macは基本的に「Java版」のみの対応となります。
Switch・PS4・Xboxでの始め方
家庭用ゲーム機の場合は、パッケージ版(カードやディスク)を購入するか、各ハードのオンラインストアでダウンロード版を購入します。
- ソフトを購入する: 家電量販店やAmazonでパッケージ版を購入するか、Nintendo eShopやPlayStation Storeでダウンロード版を購入します。
- アップデートを確認する: インストール後、最新のバージョンにアップデートします。
- オンライン加入(マルチプレイをする場合): 遠くの友達とオンラインでマルチプレイをする場合は、各社の有料サービス(Nintendo Switch Online、PlayStation Plusなど)への加入が必要です。
スマホ(iOS/Android)での始め方
スマホ版は、アプリストアから購入・ダウンロードするだけで最も手軽に始められます。
価格も1,000円前後(為替により変動)と、他の機種に比べて安価です。
- アプリストアを開く: iPhone/iPadなら「App Store」、Androidなら「Google Play」を開きます。
- 「Minecraft」を検索・購入する: 類似アプリが多いので、販売元が「Mojang」であることを確認してください。
- インストールして起動: ダウンロードが完了すれば、すぐにプレイ可能です。
プレイ前に確認しておきたい基本設定
ゲームを始める前に、いくつかの設定を確認・変更しておくだけで、プレイの快適さが劇的に向上します。
特に初心者がつまずきやすいポイントを中心に、おすすめの設定項目を紹介します。
操作設定と難易度の調整
まず最初に確認したいのが、難易度と操作感です。
マインクラフトには4つの難易度(ピースフル・イージー・ノーマル・ハード)があります。
ゲームに慣れていないうちは、「ピースフル(Peaceful)」か「イージー(Easy)」がおすすめです。
特に「ピースフル」は敵モンスターが出現せず、お腹も減らないため、戦闘やサバイバル要素を気にせず操作の練習や建築に集中できます。
また、操作設定では「感度(視点移動の速さ)」を調整しましょう。
視点がグルグルと速く動きすぎると「3D酔い」の原因になります。自分が操作しやすい速さに数値を下げておくのがポイントです。
また、意図せずジャンプしてしまうのが気になる場合は「オートジャンプ」をオフにすると操作しやすくなります。
グラフィック設定・視野角(FOV)
画面の見やすさは、長時間のプレイにおいて重要です。
- 明るさ(ガンマ): 初期設定では少し暗く設定されていることがあります。洞窟などの暗い場所でも周りが見やすくなるよう、明るさを最大(100%)近くまで上げておくことを推奨します。
- 視野角(FOV): 一度に画面に映る範囲のことです。初期値(60〜70程度)だと視界が狭く感じることがあります。これを80〜90程度に広げると、周りの状況が把握しやすくなります。ただし、広げすぎると画面の端が歪んで見えるため、自分が見やすい数値を探してみてください。
- 座標の表示(統合版): 設定画面の「ゲーム」項目にある「座標を表示」をオンにしましょう。自分が今どこにいるのか(X, Y, Z座標)が画面に常に表示されるようになり、迷子防止に役立ちます。
サウンド設定
マインクラフトでは「音」が重要な情報を伝えてくれます。
特におすすめなのが、「字幕の表示」をオンにすることです。
これをオンにすると、画面右下に「ゾンビのうめき声 >」「< 足音」といった文字情報が表示されます。
これにより、見えない場所にいる敵の位置や、近くに洞窟があるかどうかのヒントを視覚的に得ることができ、サバイバルの生存率が大きく上がります。
オンライン設定(マルチプレイ時の注意点)
お子様がプレイする場合や、予期せぬトラブルを避けたい場合は、オンライン設定の確認が不可欠です。
ワールドを作成する際や設定画面で、「マルチプレイ」のオン/オフを切り替えることができます。
一人で遊びたいときはオフに、友達と遊ぶときだけオンにするのが安全です。
また、Microsoftアカウントのプライバシー設定(Webブラウザから設定)を確認し、「フレンド以外からのメッセージを受信しない」「マルチプレイへの参加を許可/拒否する」といった権限を管理しておくと、知らない人とのトラブルを未然に防ぐことができます。
マインクラフトの2つのゲームモード
マインクラフトにはいくつかのゲームモードが存在しますが、初心者がまず理解しておくべきなのは、プレイスタイルが全く異なる主要な2つのモード、「サバイバルモード」と「クリエイティブモード」です。
ワールドを作成する際にどちらかを選択しますが、自分が「冒険をしたいのか」「建築をしたいのか」によって選ぶべきモードが変わります。それぞれの特徴を詳しく解説します。
サバイバルモードの特徴
「サバイバルモード」は、マインクラフトの標準的な遊び方であり、冒険と生活を楽しむモードです。
- 資源の収集: ゲーム開始時は何も持っていません。木を切り、石を掘り、自分で資材や食料を調達する必要があります。
- 体力と空腹: プレイヤーには「体力(ハートマーク)」と「満腹度(肉マーク)」のゲージがあります。高い場所から落ちたり、モンスターに攻撃されたりすると体力が減り、ゼロになると死んでしまいます(持っているアイテムをその場にばら撒き、リスポーン地点に戻されます)。また、定期的に食事をしないと空腹になり、体力が回復しなくなったりダメージを受けたりします。
- モンスターの脅威: 夜や暗い場所には、ゾンビやスケルトンなどの敵モンスターが出現します。これらと戦うための武器や防具を作ったり、身を守るための家を建てたりする緊張感が味わえます。
- 目的: 生き残りながら装備を強化し、最終的には異世界に住むボス「エンダードラゴン」を倒すことが一つの大きな目標となります(もちろん、倒さずに生活を続けても構いません)。
「不自由さの中で工夫して生き抜く達成感」を味わいたい方は、このモードがおすすめです。
クリエイティブモードの特徴
「クリエイティブモード」は、制限のない神様のような視点で、自由に建築や創作に没頭できるモードです。
- 資源が無限: インベントリ(アイテム画面)から、ゲーム内に存在するすべてのブロックやアイテムを自由に取り出すことができます。資材集めの時間は一切不要です。
- 無敵と飛行: 体力や空腹の概念がなく、モンスターに襲われてもダメージを受けません。また、ジャンプボタンを2回押すことで空を自由に飛ぶことができ、高い場所への建築や移動もスムーズに行えます。
- 即時破壊: どんなに硬いブロックでも、ワンクリックで一瞬にして壊すことができます。間違えて置いたブロックの修正も簡単です。
- 目的: 明確なクリア目標はありません。巨大な都市を作ったり、複雑なレッドストーン回路の実験をしたり、ドット絵を描いたり、プレイヤーの創造性を最大限に発揮することが目的です。
「資材集めや戦闘のストレスなく、純粋にものづくりを楽しみたい」という方は、クリエイティブモードから始めると良いでしょう。
初心者向け:サバイバルモードの遊び方
「サバイバルモード」でゲームを始めたものの、「何もない草原に放り出されて、何をすればいいか分からない!」と途方に暮れてしまうのは、マインクラフト初心者あるあるです。
ここでは、ゲーム開始直後の初日を生き延びるために必要な、基本的な操作と行動ステップを順を追って解説します。
まず覚えておきたいマイクラの基本操作
まずは、キャラクターを思い通りに動かすための基本操作を覚えましょう。
機種によってボタンは異なりますが、役割は共通です。
- 視点移動: 右スティック / マウス移動
- 移動: 左スティック / W・A・S・Dキー
- ジャンプ: A or Bボタン / スペースキー(段差を登るときに使います)
- ブロックを壊す・攻撃する: R2 or ZRボタン / 左クリック(押し続けるとブロックを壊せます)
- ブロックを置く・アイテムを使う: L2 or ZLボタン / 右クリック
- インベントリ(持ち物)を開く: Y or X or △ボタン / Eキー
最初にやるべき行動ステップ
マインクラフトの1日は現実時間の20分(昼10分、夜10分)です。
夜になるとモンスターが出現するため、最初の10分間で夜を越す準備を整える必要があります。
以下の手順で進めてみましょう。
木を切って資材を集める
ワールドに降り立ったら、まずは近くにある「木」を探します。
木を見つけたら近づいて、幹に向かって「ブロックを壊す」ボタンを長押ししてください。
素手でパンチし続けると、木がアイテム化(原木)してドロップします。
これがすべての始まりです。まずは原木を5〜10個ほど集めましょう。
作業台を作る
インベントリ(持ち物画面)を開き、集めた「原木」をクラフトエリア(2×2の枠)に置きます。
すると「板材」に加工できます。
さらに、その「板材」を4つ、2×2の枠すべてに埋めるように配置すると、「作業台」が完成します。
この作業台を地面に設置し、それに向かって「使う」ボタンを押すと、3×3の広いクラフト画面が開き、より多くの種類のアイテムが作れるようになります。
基本の道具を作る
作業台を使って、効率よく資材を集めるための道具を作ります。
- 棒を作る: 板材を縦に2つ並べて「棒」を作ります。
- 木のツルハシを作る: 作業台で、上段に板材3つ、中段・下段の中央に棒を配置して「木のツルハシ」を作ります。
- 石を集める: 木のツルハシを持って地面や岩肌を掘り、「丸石」を集めます。
- 石の道具にアップグレード: 丸石を使って「石のツルハシ」「石の斧」「石の剣」を作ります。木の道具より壊れにくく、作業スピードも格段に上がります。
全な家(拠点)を建てる
日が暮れる前に、モンスターから身を守るための避難所を作ります。
最初は立派な家である必要はありません。集めた土や丸石を積み上げて壁を作り、屋根を塞いだだけの「豆腐ハウス」でも十分ですし、崖に横穴を掘ってドアをつけるだけでもOKです。
重要なのは、「四方を壁で囲み、中を完全に密閉すること」と「明かり(松明)をつけること」です。
※松明(たいまつ)は、「棒」の上に「石炭(または木炭)」を置くことで作れます。
食料を確保する
作業をしているとお腹が空いてきます(満腹度ゲージが減ります)。
周囲にいるウシ、ブタ、ニワトリ、ヒツジなどの動物を倒して肉を手に入れましょう。
手に入れた肉は、そのまま食べるよりも「かまど(丸石8個で作成)」を使って焼いて「調理した肉」にする方が、満腹度の回復量が大きく効率的です。
動物が見当たらない場合は、木から落ちてくるリンゴでも代用できます。
ベッドを作り夜を安全に過ごす
もし運良く「ヒツジ」を3匹見つけられたら、優先的に倒して「羊毛」を3つ手に入れましょう。
「羊毛3つ」と「板材3つ」を作業台で組み合わせると「ベッド」が作れます。
ベッドを設置して夜に寝ると、危険な夜の時間を一瞬でスキップして朝にすることができます。
また、ベッドで寝ることで「リスポーン地点(死んだときの復活場所)」がその場所に更新されるため、序盤の攻略において最も重要なアイテムの一つです。
クリエイティブモードの遊び方
サバイバルモードが「生活と冒険」なら、クリエイティブモードは「純粋な創造と実験」の場です。
資源の制限や敵の妨害が一切ないこのモードでは、プレイヤーの想像力をダイレクトに形にすることができます。
ここでは、クリエイティブモードならではの楽しみ方や活用法を紹介します。
無限資源で自由に建築を楽しむ
クリエイティブモードの最大の特徴は、インベントリを開けばすべてのブロックやアイテムが無限に使用できることです。
希少な鉱石ブロックや、サバイバルでは入手困難な装飾ブロックも使い放題です。
さらに、空を飛んで高い場所へ移動したり、ブロックを空中に配置したりすることも簡単に行えます。
- 理想の家や街を作る: 現実にある有名な建築物を再現したり、未来都市やファンタジーの世界のお城を作ったりと、規模の大きな建築に挑戦するのに最適です。
- ドット絵アート: 色のついた羊毛やコンクリートブロックを使って、キャンバスに絵を描くようにキャラクターやロゴなどの「ドット絵」を作る遊び方も人気です。
- 建築の練習: サバイバルモードで家を建てる前に、クリエイティブモードで設計図代わりの試作を行うプレイヤーも多くいます。失敗してもワンクリックで撤去できるため、納得いくまでデザインを練ることができます。
学習・創作活動としての活用例
クリエイティブモードは、単なる建築だけでなく、仕組みの理解や実験の場としても非常に優れています。
- レッドストーン回路の実験: 自動ドアや隠し扉、トラップタワーなどの複雑なギミックを作る際、回路の仕組みを試行錯誤する実験場として活用できます。素材集めの手間がないため、論理的な構造を考えることに集中できます。
- コマンドブロックの使用: 通常のプレイでは手に入らない「コマンドブロック」を使用することで、ゲームのルールそのものを改変したり、特殊な効果を発動させたりすることができます。これにより、自分だけのミニゲームやアドベンチャーマップを作成し、他のプレイヤーに配布・公開するといった高度な創作活動へと繋がっていきます。
マルチプレイのやり方と注意点
マインクラフトの楽しさが何倍にも広がるのが、友達や家族と一緒に遊ぶ「マルチプレイ」です。
「設定が難しそう」と思われがちですが、現在は非常に簡単に接続できるようになっています。
ここでは、主なマルチプレイの方法と注意点を紹介します。
友達と同じワールドで遊ぶ方法
特定の友達と一緒に遊びたい場合、いくつかの方法があります。
- フレンド招待(オンライン): 最も一般的な方法です。お互いに「Microsoftアカウント(ゲーマータグ)」を交換し、フレンド登録をしておきます。 ホスト(ワールドを開く人)がゲームを開始し、メニュー画面から「フレンドを招待」を選択するだけで、遠く離れた友達を自分のワールドに呼ぶことができます。この方法は、統合版(Switch、スマホ、PCなど)であれば機種が異なっていても一緒に遊べる「クロスプレイ」に対応しています。
- LANプレイ(同じWi-Fi): 家族や兄弟など、同じ家の中で遊ぶ場合に便利です。全員が同じWi-Fi環境に接続していれば、フレンド登録なしでもワールド選択画面の「フレンド」タブにホストのワールドが表示され、参加することができます。
- 画面分割(コンソール版のみ): SwitchやPS4などの家庭用ゲーム機では、テレビの大画面を分割して、1台の本体で最大4人まで同時に遊ぶことができます(人数分のコントローラーが必要です)。
サーバーに参加する手順
「ホストがゲームを起動していないときでも、いつでもみんなで遊びたい」という場合には、サーバーを利用します。
- Realms(レルムズ): 公式が提供している有料のサーバーレンタルサービスです。月額料金(数百円程度)がかかりますが、専門知識が一切不要で、誰でも安全・簡単に常設のプライベートサーバーを持てます。「仲の良いメンバーだけで24時間いつでも入れるワールドを作りたい」という場合は、このRealmsが最もおすすめです。
- 特集サーバー(統合版): ゲームのメニュー画面にある「サーバー」タブには、公式パートナーが運営する大規模なサーバーが表示されています。ここに参加すると、世界中のプレイヤーと一緒にミニゲームや鬼ごっこなどを楽しむことができます。
安全に遊ぶためのポイント
マルチプレイは楽しい反面、トラブルが起きる可能性もあります。
快適に遊ぶために以下の点に注意しましょう。
- ワールドのバックアップ: 悪意がなくても、操作ミスで苦労して作った建物が壊れてしまうことがあります。大切なワールドは定期的にコピー(バックアップ)をとっておきましょう。
- チャットのマナー: 顔が見えない相手だからこそ、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。暴言や相手が不快になる発言は厳禁です。
- 個人情報を教えない: 不特定多数の人がいるサーバーでは、本名、住所、学校名などの個人情報を絶対に書き込まないようにしましょう。
まとめ
マインクラフトは、ただブロックを積むだけのゲームではありません。
そこは、自分だけの世界を作り上げる喜び、未知の冒険へのワクワク感、そして論理的思考や創造力を育む学びに満ちた、無限の可能性を秘めたプラットフォームです。
本記事では、マインクラフトの魅力から始め方、サバイバルの基礎知識までを解説してきました。
個人の趣味として楽しむのはもちろんですが、近年ではその高い教育効果から、学校教育や企業の研修プログラムとしても注目されています。
しかし、実際に教育現場やビジネスシーンへの導入を検討する際には、「効果的なカリキュラムの構築」や「適切な環境設定」など、専門的なノウハウが必要となる場面も少なくありません。
もし、「教育カリキュラムとしてマインクラフトを導入したい」「プログラミング教育や社内研修の一環として活用したい」とお考えであれば、ぜひ一度弊社までお問い合わせください。
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